糖尿病の改善には筋肉が大事
初めて糖尿病と言われたのは56歳の時でした。
それまでは糖尿病の指標であるHbA1cは5.2(JDS表示)でした。
ちなみに2013年から6.5以上が糖尿病とされています。
ややこしいのですが 2012年までは日本糖尿病学会(JDS)の基準は6.1でした(JDS表示)。
が、2013年4月から世界標準のNGSPに変更し、0.4上がりました。
それで診断基準が6.1から6.5になりました。
つまりそれまで7.0と言われていた人が2013年からは7.4ですと言われるようになったのです。
HbA1cの表記が2013年からNGSPになり0.4上がった! - ziechanA’s diary
私は40代頃からのHbA1cを記録していますので、一貫して2012年までのJDS表示で統一してグラフにしています。
私は自分では目標値を8.0としています。 その理由は下記のブログに書いています。
糖尿病の人にとって血糖値目標はリブレデータを参考にしたほうがよい - ziechanA’s diary
HbA1cが改善されない
グラフのように66歳ころから維持、改善ができていません。
淡水化物も控えめにし、食後のウォーキングをやっているにも関わらずです。
服用薬はピグアナイド薬のメトグルコを4錠(昼2、夜2)、DPP4阻害剤のグラクティブを夕食後1錠にしています。
薬に副作用はつきもの、糖尿病薬で最も副作用の少ないのはメトグルコ - ziechanA’s diary
血の検査は2か月に1回、インシュリンは分泌できています。
では なぜ、HbA1cが維持または改善できないのでしょうか?
改善されない理由
過去ブログで2型糖尿病の原因としては「インシュリンの効きが悪くなる」ことをあげ、その要因としては「体内の炎症の存在」があることを書きました。
日本人の9割が腸もれ(リーキーガットシンドローム)を発症している - ziechanA’s diary
しかし、最近読んだ書籍「血糖値がみるみる下がる!7秒スクワット」で、もう一つの要因があることがわかりました。
インシュリンの効きが悪くなるのは筋肉
加齢による筋肉の衰えによりインシュリンの効きが悪くなり、HbA1cがよくならないということです。
あらためて糖尿病とはなにか
糖尿病とは血液中にブドウ糖が増えることであり、血管にダメージをあたえたり、血流を悪くするものです。
食事で摂った糖分はブドウ糖として次の器官にとりこまれます。
- 内臓
- 脂肪
- 筋肉
- 脳
この中で筋肉にはブドウ糖の8割がとりこまれるということです。
(肝臓と筋肉にはブドウ糖がグリコーゲンとして蓄えられます)
糖尿病の人は健康な人に比べて筋肉に取り込まれるブドウ糖が少ないそうです。
よって年をとっても筋肉が十分に保持されていればHbA1cは改善されます。
加齢により筋肉が衰える
加齢により、筋肉が衰える「サルコペニア」という現象があるようです。
これにより、60歳ころから糖尿病になる人が多いとのことで、私も56歳の時に初めて糖尿といわれました。
最近ウォーキングもやっているのにHbA1cがよくならないのはこれが原因かと思い合点がいきました。
ウォーキングは筋トレにはならず、これだけでHbA1cを下げるには15000~20000歩ほどの歩数が必要らしいですが、これは続かず無理ですね。
ウォーキングの効用
ウォーキングは糖尿病対策には効果が少ないですが、心肺機能の維持向上や血流改善、脂肪の消費、自律神経の安定には有効だと思えるので これまでどおりやっていこうと思っています。
糖質制限について
糖尿病対策として糖質をまったく摂らないということについてこの書籍では次のように書かれています。
人には糖質が絶対に必要な器官があります。それは
- 脳のグリア細胞
- 血液の赤血球
必要な量は20キロカロリーで十分とのことです。
やはり、全く摂らないというのはやりすぎなんでしょうね。逆にストレスになって自律神経によくないのでしょうね。
後記
炭水化物もおやつも控えめにし、食後のウォーキングもしているのになぜHbA1cが改善されないのかわけがわかりませんでしたが、加齢による筋肉の衰えだとしたら確かに納得できると思いました。
その筋肉を衰えさせないようにこの本では7秒スクワットを紹介されています。
私も2月13日から 毎週2回、月曜と木曜にはやっています。 1回3セットでスクワットを30回やるのですが、時間にして15分くらいで済みます。
少ししんどいですが続けていこうと思います。結果についてはまたブログで報告することにします。
筋トレについて
インシュリンの効きが悪いのは筋肉に問題があるのがわかったのが2004年で、糖尿病学会が筋トレの効果を認めたのも2004年とのことです。
私が初めて糖尿病内科を受診したのが2013年10月でしたが、このような指導はいっさいなく、がっかりしたことを覚えています。
2014年3月頃からはもとの近場のかかりつけのクリニックにもどりました。
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著者について
宇佐美啓治氏は医療法人「うさみ内科」の院長先生です。
昭和30年福島県生まれの66歳、日本糖尿病学会所属で、日本内科学会認定医です。
院内に運動教室を開いておられて7秒スクワットを指導されています。
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