ziechanA’s diary

気持ちは40歳台、年齢は老年、趣味は読書、将棋、麻雀、ゴルフ(スコアがさっぱり)で唯一の持病が糖尿病の爺ちゃんのブログです。中森明菜の「少女A」にちなんで「爺ちゃんA」にしました。糖尿病体験や好きな読書の感想などを書いています。 

粋の意味とはなにか?江戸時代の人の美意識と生き方についてのまとめ

 

江戸時代の人の美意識である粋(いき)について

よく言われる「粋」(いき)というのはどういうことを言うのでしょうか。

 

今回は漫画家で江戸風俗研究家の杉浦日向子さんの複数の著書に書かれていることをまとめてみました。

 

参照させて頂いた杉浦日向子氏の著書は「杉浦日向子の江戸塾」「お江戸でござる」「一日江戸人」「粋に暮らす言葉」「江戸へようこそ」で後記にあらためて記載します。

 

杉浦日向子さんは1958年生まれで 生きていらっしゃれば今年62歳なのですが、残念ながら、2005年 下咽頭がんにより46歳でこの世を去られました。

 

漫画家としてスタートされ、江戸風俗研究にも貢献されました。

 

イラストもコミカルで、江戸の街をおもしろおかしく紹介されていて、どんどん江戸の街に惹かれるようになりました。

 

粋(いき)を英語で言うと?

DMM英会話のサイトによると、対象が女性の場合は「stylish」、男性対象の場合は「smart」になるそうです。

 

smartは頭がいいという意味もありますが、粋は「洗練された」というように解釈されてstylishやsmartに訳されるようです。

 

粋についての説明

「江戸塾」に書かれていること

粋とは生まれつき持っているもので、雰囲気の「いき」であり、マニュアルというものは存在しない。

 

逆にマニュアルがあり、学んで身に着けられるものは「通」という。

 

「粋に暮らす言葉」に書かれていること
  1. マイナス要因と思われていることでもかっこよく見せてしまうのが「粋」
  2. 最低限のところまで削り取っていって最後に残った骨格のところになにかひとつポッとつけるのが「粋」
  3. 「頑張る」は我を張ることで無理につながるので「粋」ではない。

 

「江戸へようこそ」で書かれていること

「江戸へようこそ」のなかで、九鬼周造氏著「いきの構造」を紹介されており、その本では「粋」の3要素を書かれています。

 

「粋」の3要素
  1. 媚態・・・艶っぽさであるが、上品ということではない。
  2. 意気地・・・損得抜きの反抗精神
  3. 諦観・・・あきらめ、しかし絶望ではなく執着しないということ。

 

 「粋」な人は揺れる精神を持っている

まったくの放浪者や犯罪者とかではなく、少し日常感覚からのズレがある人。形式主義とは違い、逸脱も固定もしない精神の持ち主。

 

固定して四角四面になると「野暮」(ださい)ということになってしまう。

 

「粋」な人は抽象画的なロマンティシズムを持っている

受け取られ方が人によりまちまちで「つぼにはまらない」姿勢の人。

 

粋な会話というのは「きまりセリフ」を言わず、常にフェイントが現れるもの。

 

「粋」の反対語は「野暮(ださいこと)」

「野暮」とは今で言う「ダサい」ことで、パッと見て正体が割れてしまう人のこと。

 

江戸人は「生活」というのは野暮なものであるという自覚と誇りを持っていました。

 

「野暮」は「生活・地面」であり、「粋」は「遊び・空間」である。

 

「野暮」に徹していれば、財産ができる、粋がって安定しない生活よりも「野暮」がいいと思っていたそうです。

 

気障(キザ)について

キザとは「服装がきまりすぎ」「かっこいい言葉」の人を指すようです。

 

キザの中には「半可通」(生半可)というのがあり、本人は大真面目であるが、2枚目半で知ったかぶりをする人のことで本人は自覚していない。

 

「野暮」はちょっとした工夫で「粋」になるが「キザ」は永遠に「キザ」らしい。

 

上方の「粋(すい)」と江戸の粋(いき)

上方の粋(すい)と江戸の粋(いき)の違いについて「粋に暮らす言葉」「江戸塾」のなかで書かれています。

 

上方の粋(すい)には「粋の3要素」のうち、諦観というものがないようです。

 

上方の粋(すい)は習練によって積み重ねられていき、富と名誉を手に入れて「すい」の遊びができるとされています。

 

ちなみに「上方」とは江戸時代に、京都御所のあった地域(京都、大阪近辺)をそう呼んだそうです。

 

江戸人の生き方

「粋にくらす言葉」のなかで、江戸人の生き方について書かれていますので紹介します。

 

江戸人は「楽に生きて楽に死ぬ」というように決して頑張った生き方はしていません。

 

江戸庶民が持っていた価値観は「むらと無駄の人生を送ること」で、むらというのは「濃淡」があり、「無駄」というのは役に立たないということです。

 

「人はなぜ生きるか」については江戸人は「人間一生物見遊山」と考えていました。

 

つまり、生まれてきたのはこの世をあちこち見物するためであると。

 

また「老い」については決して悲観的ではなかったようです。

 

「老い」は誰もがたどる道であり、30代なら30代、40代なら40代、それぞれの年代は人生一度きりなのだから楽しんでで生きていけばよいと考えていました。

 

後記

「粋」についてこの日本語のニュアンスを英語に翻訳するのは困難で、たぶん適当な英語は存在しないのでしょうね。「洗練された」やstylishやsmartとは少し違うかなと思ってしまいます。

 

現代と比べてなにかと不便であった江戸人ですが、色々本を読むと、その時代でもたくましく前向きに生き抜いていかれたと敬服する次第です。

 

今回の記事で参考、引用させて頂いた書籍を紹介します。

就職・転職サイト集 

 

熱中症対策グッズ 

 

コロナ感染防止グッズ

 

熟睡グッズ

 

スキンケアグッズ

 

マイナポイント

 

f:id:ziechanA:20200824173921j:plain

古民家