ziechanA’s diary

気持ちは40歳台、年齢は老年、趣味は読書、将棋、麻雀、ゴルフ(スコアがさっぱり)で唯一の持病が糖尿病の爺ちゃんのブログです。中森明菜の「少女A」にちなんで「爺ちゃんA」にしました。糖尿病体験や好きな読書の感想などを書いています。 

ゆったり生きると副交感神経があがり、自律神経が整い健康になる!

 

ゆったり生きるとは

これまで糖尿病と言われてから自律神経に興味を持ち、色々な本を読んできましたが、その結果、思うことは生活習慣病をはじめとする多くの病気は一生懸命に生きようとして交感神経が高ぶり副交感神経が追随せずに自律神経の乱れが起きてくるからだと思います。

 

若いときは眉をキッとあげ目力をたたえて戦闘モード100%で仕事にも遊びにも立ち向かうことができました。

 

その時は一時的に交感神経があがり血管が収縮し、脈拍も血圧もあがりますが、若いので副交感神経もすぐに立ち上がり、自律神経の回復が早いので体調に影響が出ません、

 

ところが、男性は30歳頃、女性は40歳頃から この副交感神経の戻りが鈍くなってくるようです。

 

そうなると交感神経があがった状態が続くために血管が収縮したままになり、血圧は高い状態のまま、体の毛細血管の血流が悪くなります。

 

それで体の内臓機能がダウンし生活習慣病を発症することになるのでしょう。

 

自律神経を整えるためには 副交感神経を上げて血管を拡張した状態にすることが必要で 手足の毛細血管にまで十分血流が届くようにしてやればよい、そのためには交感神経を刺激せず、「ゆったり生きる」ことを心がければよいのかと思います。

 

小林弘幸さんの著書「ゆっくり動くと人生が変わる」と重なるところがありますね。

私が以前読んだ本に下記の2冊があり同じ意味のことを書かれていると思いますので紹介します。

骨と筋肉と内臓をゆるめる

「「ゆる」身体・脳革命」を書かれた高岡英夫氏は著作のなかで「ゆる体操」を提唱されておられ、運動科学総合研究所長をされています。

 

言われていることは 緊張した局面でも身体をゆるめること、精神をゆるめることが大切で、ゆるゆると楽に生きることが心身ともに健康になる秘訣とのことです。

人には500以上の筋肉と200以上の骨格があり、がんばって無理な動きをしようとすると力んでしまい実力が発揮されないということです。

 

なでしこジャパンの元司令塔 沢穂希さんも「ゆる体操」を経験されたということです。

 

マラソンの野口みずきさんのエピソード

2004年アテネオリンピック女子マラソンで金メダルに輝いた野口みずきさんですが、オリンピック開催前のスイス サンモリッツでの練習時の出来事です。

 

坂道トレーニング中の野口さんに藤田信之監督がかけた言葉は「がんばるな、力を抜いて楽にしろ」だったとか。

 

普通はここが頑張りどころだと叫びたくなるようなところで、あえて力を抜けといったそうで、著者の高岡さんはこれを知って納得したそうです。

イチローの言葉

2004年 メジャーリーグでジョージシスラーの安打記録257本を超える262本の安打記録をうちたてたイチローの言葉としてこのように言っています。

「身体をゆるめることがポイントだ。自分は今、身体をゆるめることに工夫している。」 

 

宮本武蔵の五輪書に書かれていること

これもこの本の中で書かれていることで興味深いので紹介します。

 

五輪書(地の巻、水の巻、火の巻、風の巻、空の巻)のなかで 「水の巻」には次のように書かれているそうです。

「剣法の真理は水を手本とすることにあり」

 

 力を抜いて水のごとくというところでしょうか。

 

 結論

力を抜いて自然体で行動することも ゆっくり動くことも結局、意識して血管をゆるめて収縮を防ぎ、のんびり くにゃくにゃくらいの気分で生きることが副交感神経をあげることができ、ここぞというところで 自身の持っている力を120%も発揮できる、いわゆる「ゾーンにはいる」こともできるということではないでしょうか。

 

血管が収縮していなければ、体の隅々まで血流が達し、いかなる事態の変化にも動揺することなく対応できる。

 

私は学生時代、ほんの1時期ですが剣道部にいたことがあります。

 

部長は上級生でアマ6段だったと思います。

 

その部長と練習で相対させてもらった時、正眼の構えの相手に対し「スキ」が全くみえません。

 

相手は普通に構えておられるのですが、たぶん全身の血のめぐりのようなものが見え、どこからなにを打ち込もうがすべて対応されてしまうということが感じられて「スキがない」ということになったのでしょう。

 

昨日の読売テレビの深夜番組GoingでDeNAの筒香選手のホームランについて 解説の江川卓さんは「力の抜けたホームラン」と絶賛されていました。

 

やはり力まないというのが大事なんですね。

 

もうひとつ気になっていることは 巨人の若き4番岡本選手ですが、打席にはいってからも いつも口を半開きにしてバットを構えていますね。

 

私はたぶん彼も自身が力をぬいてリラックスしたほうが実力を発揮できるということが分かってられるのではないかと思っています。

 

脱力とリラクゼーションが健康の上でもスポーツの上でも重要なのではないでしょうか。