腸は脳の命令を受けているか
今回は以前読んだ小林弘幸氏の著書「人生を決めるのは脳が1割、腸が9割」の内容を紹介したいと思います。
足や顔のむくみやダイエットに関心のある方にも一読をお勧めします。
これまでに多くの本を読んできましたが、どれもその道を極めた達人から耳元で貴重な話を聞いているようで興味深い思いがします。
このような医学本やハウツー本以外でも小説の中でも作者のものの考え方や感情表現の仕方などストーリーの背景にあるものが浮かび上がってきて面白いと感じています。
今回紹介する本については読んだ当時は理解しながらでも流すように読んでしまっていたので後で誰かに内容を話す機会があっても理解はしているが自分の言葉に言い換えて頭に入っていないので説明するのが簡単ではないということがありました。
最近、ブログをやりだしてよかったと思うのは、ある本を読んで理解したら誰かに説明することを想定してコピペではなく、自分の言葉に置き換えて頭にたたきこむという習慣がついたと思うことです。
さて、腸についてですが、腸は日頃人間のやっている反射神経や運動神経のように外界の変化に対応すべく、脳の支配を受けているのでしょうか?
この著作では答えはノーで、腸は脳の命令はまったく受けず、自律神経のもとで独立して機能しているとのことです。
快眠・快食・快便のどれが先か
元気さを代表するのによく 快眠、快食、快便ということが言われますが たしかにこれらが揃っていれば快適な日常生活が送れますね。
では、快眠があれば快食あるいは快便になるでしょうか?
また快食があれば快便、快眠になるでしょうか?
私の経験でもお通じが止まったり腹具合が悪いときは全身の体調が悪くなり、おいしいものもおいしくなくなり、寝つきも悪くなったりするということがあります、
すると、やはり一番大事なものは快便であり、これが3つのうち 一番先にくるべきものではないかという気がしています。
腸は第一の脳
従来から「腸は第二の脳」と言われてきましたが、著者は腸はむしろ「第一の脳」であると言われています。
腸は自律神経で動いており、人間の意識で自由に操ることができない、脳の支配を受けていないものとのこと。
よって「腸が正常に動いている」イコール「自律神経が整っている」ということであり、自律神経が整っていれば、副交感神経も上がってきて血管がゆるめられ血流もよくなり、生活習慣病の予防、改善につながるとされています。
生活習慣病の糖尿病も高血圧も原因はストレスなどにより、交感神経が高まり副交感神経が追随して上がってこないで、その結果、血管が締め付けられて高血圧になったり、すい臓などの毛細血管の血流が停滞するために発症するもののようです。
したがって、キモは血流であり、それをコントロールしているのが自律神経であり、これが正常であれば腸の働きも正常で、人間の健康から見ると腸のほうが脳よりも大事な役割をしているということのようです。
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血流とむくみの関係
足のむくみや顔のむくみ等は血流の停滞に原因があるようです。
血液中には水分があり、これが血管を出て細胞に栄養や酸素を運んでいるのですが、血流が悪くなると水分が滞ってしまいむくみとして現れるとのことです。
むくみ腸
血流が悪いとむくむのは足や顔以外に 腸もむくむようです。
むくんだ腸のことを「むくみ腸」と名付けられたのは小林弘幸さんとのことでこの本の中では実際に正常な腸とむくみ腸の比較写真も掲載されています。
むくみ腸を改善する方法
生活のリズムを一定にすることとなっています。
私の現役時の経験でも 仕事のストレスが強かった時期や、出張でベッドが変わった時などは 往々にして便秘や下痢をしていた覚えがあります。
リズムが変わると腸の吸収活動や蠕動運動が止まったりするのでしょうね。
リズム一定策・・・早起き、日差し
人間には時計遺伝子が備わっており、ほぼ24時間周期で自律神経やホルモンのコントロールを行っている概日リズムというものがあるそうです。
しかしそれは太陽の運行と少しズレがあるので、朝の陽ざしを浴びて体内時計をリセットすることが必要とのことです。
昔の人はこのことを経験的に知っていたのでしょうか、「早起きは3文の得」とはよく言ったものですね。
ちなみに1文は現在の価値基準では32.5円とのことです(100円ショップは3文ショップかな)。
実際には3文どころではなく、すごいメリットがあるものなんでしょう。
リズム一定策・・・夕食の時刻
遅い時刻での夕食は腸に負担を与え、自律神経を乱すので 睡眠3時間前には夕食を済ませるほうがようとのこと、私は現役時、毎晩残業で帰宅は大体9時半を過ぎていて、風呂に入り夕食をたべるのが10時頃で 就寝は12時でした。
こういう習慣が糖尿につながったのかなと思っています。