IoT時代の到来
Internet of Things
いよいよあらゆる電子機器がインターネットに接続されてすべてコンピューターでコントロールされるという便利な時代がやってきましたね。
使い方によってはテロも利用可能なので一概に便利かどうかは少し疑問ですが。
マイクロソフトのウィンドウズから始まった現代のインターネット時代ですが、去年読んだ雑誌 WILLの11月号で興味深い記事をみましたので紹介したいと思います。
トロン
トロンは日本人が開発した国産OSでウィンドウズに匹敵するものらしいです。
ただし、ウィンドウズのような「情報処理系OS」ではなく、あらゆる電子機器に組み込むための「組み込みOS」とのことです・
1984年 東京大学の坂村教授が産学共同プロジェクトで開発したもので 、現在のIoT時代において電子機器組み込みOSの6割がこのトロンになるとのことです。
このまま進むと米国電気電子学会(IEEE)の標準規格として認定され、このトロンが 世界標準になるようです。
注. 坂村博士は2018年11月IEEEと会談し、求められて 組み込みトロンの最新版「マイクロTカーネル2.0」の著作権を無償譲渡したとのこと。
彼は利益は考えずに、ただIoTの普及のみを願っているとのことです。
考えれば、この時代は パソコンの出始めで私たちも機械に「マイコン」を搭載すべきとかが話題になっていたころ、こんな時代に すでに 現在のIoTの概念を未来予測されていたというのは驚きと称賛ですね。
Bトロン
雑誌Willに書かれているのはBトロンのことで、これは「組み込みOS」とは違ってウィンドウズと同じ「情報系OS」とのことです。
1989年 バブル崩壊の時期に 国産OSとして開発され、パソコンも国産でこれが普及していれば現在のウィンドウズにとってかわっていたかもしれません。
これは残念ながら当時の米国通称代表部(USTR)により、日米貿易障壁になると言われ、日本が引き下がってしまったという経緯があります。
ちなみにマイクロソフトのビル・ゲイツが「情報ハイウェイ」という言葉を使い下記の著書を出したのが1995年です。
携帯電話でネットが見られる
Willではiモードについて書かれています。
当時、携帯電話でネットが見られるのはすごいことで、それを可能にしたのがドコモのiモードでした。
私もその頃は株にも興味があったので早速iモード携帯に乗り換えた覚えがあります。
残念なことにドコモはこの機能をiモード内のコンテンツ限定にしてしまい、世界的に普及できなかったようで、ガラパゴス的になってしまったのです。
グーグルなどの検索エンジンも導入して世界的な視野で普及活動をしていれば、今頃は日本人のスティーブジョブズが現れて日本のスマホが世界制覇していたかもしれません。
様々な事情があり、現在に至っていますが、日本人はやはり優秀な国民なんですね。