ゾーンに入るということ
「思わざる」について
以前の記事「煩悩を払うというのは自律神経を自在にコントロールできるかで決まる」で書きましたがとかく 人間は知的な生き物ですから つい余計なこと、考えても解決できないことを考えてしまうものです。
煩悩を払うというのは自律神経を自在にコントロールできるかで決まる - ziechanA’s diary_糖尿病でも元気!
ゴルフの練習はしっかり やってきて 自信はあるのに いざ 本番となると 心のどこかで「だふってしまうのではないか」と いう思いがわいてくると やっぱり みすってしまう。
そこで どんな状況でも外乱をシャットアウトして 平常心を保つことが 必要です。私が 愛読している 小林弘幸さんの著書「自律神経を変える「たった1ミリ」の極意」の中に 「ゾーンに入る」という状態を説明されています。
テレビ出演者がたまに この言葉を発しているのを耳にされたのではないかと思いますが、きちんと定義されているのは この本であると思っています。
「ゾーンに入る」ということ
ゾーンという言葉の定義は(著書から引用)
まるで時間が止まっているように感じるほど、その場のすべてのことが細部までしっかりと見え、なおかつ、心も体も自分のすべてのパフォーマンスが150%以上の能力で発揮できている状態‘’
著者は外科医という職業のために 手術時には なにがあっても冷静さが必要ということで 探求されたのでしょう。
野球の一流バッターが 打つ瞬間 ボールが止まって見えるというのも 同じかと。
考えてみると、余計なことを考えないで つねに冷静に平常心を保つ ということを皆さんが目指しているのではと思います。
お坊さんの瞑想、山道をひたすら歩く修行、信仰者がお経を延々とあげる、アスリートのいつものルーティーン、これらはすべて 「思わざる」のためでそれにより 自律神経をコントロールし、常にマイペースで 自信の持っている能力を存分に出せる習慣をつける。
それが たぶん 達人ということになるのでしょうね。
アホになること
人間は考えてこそ 人間だと思うのですが逆に 考えないことも必要で極端に言うと「少しアホになる」ということが 大事ということでしょうか。
私は 現役時には 技術畑で 仕事をやってきました。
まわりには 高学歴で頭脳明晰な人材がたくさんいました。
彼らは 性格もよく、難解な問題もさらっとこなします。
ところが、初歩的な 簡単な段階でとんでもないミスをする人もいました。
頭がよすぎて簡単なところは「きっとこうだ」と飛ばして、いきなり最終結論に行ってしまう。
しかし、その途中の前提でとんでもない勘違いをしているから結論もとんでもないものになってしまうという人は何人かは目にしました。
そのたびに、先輩としてその都度「アホになる」ことが必要で一歩一歩確認することが大事というアドバイスをしたことを思い出します。
この場合のアホとは大事なことを考えずにすっ飛ばすということでしたが、自律神経コントロールのための 心が無になるアホとはまた 違うのですね。