糖尿病の指標として、HbA1c(ヘモグロビンA1c)というものがある。
ヘモグロビンにどれだけブドウ糖がくっついているかを示す値で、過去1~2か月程度の血糖値の状態がわかるもの。
では この値がいくらであればよいのか(治療目標)を調べた。
- 日本糖尿病学会(JDS) 6.5
- アメリカ糖尿病学会(ADA) 7.0
- アメリカ内科学会(ACP) 7~8
となっていて、ばらばらである。
高齢者はどうか。
日本のある糖尿病内科のサイトを見ると、高齢者の場合は 7未満にした場合治療法によっては 低血糖が生じる。
高齢者にとっては 低血糖は一番さけなければいけない有害事象なので、残りの余命を考慮し、それに見合った管理をすると書かれている。
また、別のサイトではこんなことも。
どの国のガイドラインもWHO基準に従っているが、現在 診断基準にHbA1cを取り入れているのは日本だけらしい。
他国のガイドラインではその妥当性、有効性のエビデンスがまだないということを明記しているとのこと。
「糖尿病で死ぬ人、生きる人」牧田善二著を読むとHbA1cだけに とらわれるのは間違いらしい。